1)絵は苦手なほうですが、特別なスキルやセンスが必要でしょうか?

ご質問にありました、美術教育の背景や特別なスキルは必要ありません。

絵のうまい下手の考えは、アートセラピーではむしろ有害なものです。

 ただし、アート素材を扱うセラピスト側は、その治療上の特性について熟知していなければなりません。
そこで、素材に対する感覚等は必要になってきます。そこで、素材に対する感覚等は必要になってきます。

 これらは勉強をしながら、身につけていけばいいものだと思います。

 そのため、トレーニングでは、人に見せるためではなく、自分のために何らかの創造的な制作活動を続けていくことが奨励されます。

 

 

2)現在臨床の場で働いてないのですが、参加は可能ですか?

  

可能です。すべて熱意次第だと思います。

また、臨床体験については、2年次からはこちらで指定するいくつかの精神科の病院で研修をすることができます(希望者のみ)。そこでは患者さんへの実際の接し方やさまざまな病態と治療上のアプローチ等を実際に学んでいきます。

さらに、アートセラピーは治療の目的だけではなく、予防医学としての利用、言語と非言語双方を用いた立体的なコミュニケーション手段、自己発見と気づきのメソッドなどとしても非常にパワフルなアプローチです。臨床の世界とは別に、そちらの方向を目指すこともできます。ただし、背景に心理学的な理解があるとないとでは、実践する内容の深さが違ってきます。

 

 

 

3)アートのトレーニングは、どのように行いますか?

 

コースのプログラムで実際に行われるのは、さまざまなアート素材を体験し、それが治療上どういう働きがあり、どういう目的に用いられるのか、そしてそれらを用いる際の留意すべき点等を学びます。

だだ、個人でのアート制作は自宅でのワークになります。それを自分の好きな技法を用い2年間継続していきます。そして各年度の最後に各自が振り返ってまとめたものを発表してもらいます。

ここでもスキルの向上を目指すのではなく、自分が1年間アート制作を通してどう自分と向き合ってきたかというところを確認することが目的です。

 

 

4)スケジュールの都合上、どうしても出れない日があるのですが。

 

その場合は、あらかじめその旨申告をしていただければ、次の年に取れなかった授業をとることができます。

また、土曜か日曜日のどちらかが履修できない場合は、次年時では同じプログラムの曜日を入れ替えて行いますので、一方の曜日だけでの参加でも、3年かければ修了できることになります。(半分だけの履修の場合は、受講料は半額になります)。

 

5)大学で発達心理学等はすでに学んでいるのですが、必要ですか?

 

ここで学ぶ「心理療法基礎」や「パーソナリティーの発達理論」は、すべて、アートセラピーの観点からの学び(焼き直し)となります。そして、これこそが臨床アートセラピーの実践上、理論上のバックグラウンドになります。そして、今まで学んでいた理論がアートを通してさらに深く理解をしていくことができます。

それでも自分にとっては不要と思われる方は、ご相談下さい。

 

 

6)授業料の分割はできますか?

 

はい、可能です。

何回に分けて分割にするか等のプランは、直接に事務局にご相談下さい。