ライフレビュー・アートセラピー

 

アートセラピーを通して人生を振り返る

 

 

 初めてのアートセラピーはとても有意義だった。学校での授業でしか絵を描くという事をしなかったので、自分だけのために描くという事がとても楽しかった。(学校では、人に見せる、評価されるイメージがある。よい絵、悪い絵という感じ)

 自分の中には様々な場面、イメージ、色があって、それを形として見ることは、今までにない体験であった。

そしてその色や絵、場面を見れることで自分にとっての嫌だった事、悲しかったこと、怒りなどを客観的に感じることができ、距離をもって冷静に見続けられたことは、私の奥にある感情やイメージを再構築するのにとても役に立った。

 自分が描いた絵や色を見て、漠然と感じていた怖さや寂しさの原因に思いあたったり、今は怖くないんだと変な思い込みを捨てることができた。

 小さい頃からの思い込みや無意識は大人の今も影響を与え、大丈夫な事なのに不安に感じたり、自分にはできないと思ったりしていたが、その無意識を出し、見つめて、考え、新しい感覚や感情をつけ加える事で違った思い出にできた事は本当に「力」になった。

 過去は変えられないというが、今の私がもう一度過去の出来事と向き合うと違う解釈が生まれて、感じ方が変わるので、過去の出来事は変えられないが、感情やとらえ方は変わるのだと実感した。 S. O.30代女性)

 

 

 人生の振り返りを改めてすることができて良かったです。

 その苦しい時期の時間の中では分からなかった、その時にしたない幸せが、それぞれの時の中にあることが分かりました。まだクリアになってないこともありますが、ここまで生きてきて「人生は捨てたもんじゃない!」と思えたことがあったから、今がありこれからもあるのかもしれません。

 今回のアートセラピーの講座を通して、未来に向かうエネルギーと成ったような心強さを感じます。また、他のメンバーの方々のシェアの時の話も、深く貴重な学びとなりました。

 感謝いたします。 E. Y. (50代女性)

 

 

 それぞれの回で得た気づきが最後の回までつながり、今の状況を別視点でとらえ、元気が出たことがよかったです。

 本来、昔の女の人達ならば井戸端会議や畑仕事や、様々な場面で話したり、悩みをシェアしていたことが、誰もが皆忙しくなった日本では、こういう機会を設けないと互いの話をゆっくりと聞けないのかもしれないと思いました。

 昔は核家族ではなく、兄弟姉妹も多く祖父母も一緒に住んでいれば、子どもは疑問や悩みが大きく膨らまないうちに解消できていたことでしょう。

 今の子供たちは、仲間といっても安心できないことがあったり、大変な子も多いと思います。

 私にとっての課題は、自分にかかわっていてくれる子どもたちに、絵を描いたりアートを通じて、うまい下手でなく、自分を好きになれる、お友達を大切にできる場を確保することかなと思っています。 S.M.(40代女性)