一般社団法人 日本クリエイティブ・アーツセラピー・センターは、医療・福祉・教育・企業など、さまざまな領域において活用できるアートセラピーの普及と、アートセラピストの育成に力を注いでいます。

 

 

★当センター代表の 関 則雄 によるブログが公開されました。

 

 → スピリット・オブ・アートセラピー

 

★★J-CAT-Cと東京経済大学のゼミ生とのコラボによる、デイケアのアートセラピーを紹介するための動画を制作中です。出来上がり次第順次アップしていく予定です。

 

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来年(2024年)3月から、いよいよアートセラピー基礎講座Ⅰ(7期)が始まります。

月1回土日のコースで10日間に渡り、毎回さまざまな切り口からアートセラピーを体験し学んでいきます。

講師:関 則雄 臨床アートセラピスト(臨床歴36年)、当センター代表

           関 明美 女子美術大学非常勤講師、アートセラピスト、公認心理士

 

 

どなたも参加できます。是非ご参加ください。

 

お申込みは、こちら  

 

 

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アートセラピー基礎講座Ⅱ(6期)

 

   

 ●第1回 2023年9月9日(土)13:00-19:00 終了しています

                     心の地層 

 

 地質学では湖の底などにボーリングをして円筒形の透明なプラスチックを埋め込み、そこで採取された地層を見ることによって、その時代に何が起こったかを正確に言い当てることができます。これをアートセラピーに応用して塗られた色やタッチで自分の人生の足跡をたどっていきたいと思います。

 

 

 ●第2回 9月10日(日) 10:00-17:00 終了しています

                            色を用いて葛藤をワークする                      

 

 ここでは心理療法的アプローチは行わないで、われわれの誰もが持っている美的感覚のみで葛藤をワークしていきます。これは、いうなれば“Art as Therapy(治療としてのアート)の立場であり、そこではアートそのものの持つ力を体験していきます。 

 

 

 ●第3回 10月21日(土)13:00-19:00 終了しています

                   切り絵による家族画

 

 色紙を切り貼りして家族の成員を画用紙に構成していきます。これは絵を描くのが苦手であったり、子どもであっても制作が可能です。そして、ただの家族図からはうかがい知ることのできない家族メンバー間の立体的な関係が浮き上がってきます。

 

 

 ●第4回 10月22日(日) 10:00-17:00 終了しています

               夢のワーク

 

 ここでは持ち寄ったいくつかの夢の中から2,3選び、オープンシートでワークをしていきます。夢の内容を描いた絵は、夢分析による夢の記録(夢日記)に似ています。ここでは描かれた絵を通して、夢分析のように無意識からのメッセージに耳を傾けていきます。

 

 

 ●第5回 11月18日(土) 13:00-19:00 

                          絵を動いてみる

 

 従来の頭で絵を解釈し、理解するといったやり方でなく、2人でペアを作り、自分や相手の絵を実際に動いてみることで、内側からの絵のメッセージを受け取ります。

 

 

 ●第6回 11月19日(日)  10:00-17:00

                   粘土のワーク

 

 今回は土粘土を用いてワークを行います。粘土は絵画療法における投影法描画に対し立体的な投影法素材です。ここでは粘土そのものの可能性だけでなく、その導入法、対象者に応じて注意すべき点などを学びます。 

 

  第7回 12月16日(土)13:00-19:00

                  ウッドチップス制作

 

 粘土が自在に形を変えていくアモルファスな素材なのに対し、ウッドチップスはそれとは対照的に構成し組み立てていく堅牢な素材です。粘土が立体造形の投影的素材とするならば、ウッドチップスは立体造形の構成的素材にあたります。しかも、手を汚すことがないという利点があります。

 

 

 ●第8回 12月17日(日) 10:00-17:00

                         インナーチャイルドのワーク

 

 ここでは、アートセラピーを通してインナーチャイルドのワークをしていきます。そして幼少期における両親との関係を振り返り、大切にしていた人形やおもちゃやペットなどに再会し、自分にとっての癒しの原点とは何かを探っていきます。

 

 

 ●第9回 2024年 1月20日(土)13:00-19:00 

          他者が持ち寄った物を通してのイメージワーク

 

 ここでは、普段身に着けていたり、思い入れのある品物を1点持参してもらいます。そしてそれが誰の持ち物か分からないブラインド状態にして、そのものとイメージワークをしていきます。多くの人々が、自分の持つ無意識からのイメージの力に驚かされるでしょう。

 

 

 ●第10 回 1月21日(日) 10:00-17:00

 

 今までの作品の振り返りと、それを通して自分のテーマに気づく。質疑応答。アートセラピーを今後どのように実践していくか。

     

 最終日は今までの作品の振り返りを一人一人行い、質疑応答の時間を持ちます。最後に全員による回し絵を行います。

   

 

 

 

 

アートセラピー基礎講座Ⅰ(7期)

 

   

 第1回 2024年3月23日(土)13:00-19:00

 

      人類史におけるアートと癒しの働き 

       アートセラピーの2つの立ち位置 

 

 

ここではまず、人類の歴史においてアートと癒しが密接に結びついていたことを見ていきます。そしてそれが現代において、心理学の台頭とともにアートセラピーの誕生を見ることになった背景について学んでいきます。

 

またアートセラピーの歴史の中での2つの論争、Art as Therapy  対 Art Psychotherapy の相違点について考察していきたいと思います。

 

ワークは線による自己紹介、アイスブレイクとしてのまわし絵を行います。

 

 

講義:アートセラピーとは何か

 

 

 

 第2回 3月24日(日)  10:00-17:00

 

                          子どもの頃に大切にしていたもの                    

 

多くの人は、子どもの頃にお気に入りで、いつも身の回りに置いていたぬいぐるみやおもちゃ、あるいは自分だけの秘密の宝物を持っていた記憶があります。

 

今回は、その思い出の存在を絵に描くことにより、それが当時の自分にとってどのような意味を持っていたかを振り返ってみたいと思います。

 

そしてその体験が、大人になった自分の中でも形を変えて生き続けていき、それが自分のアートや信念とつながっていく可能性について、心理学的な視点からの理解をしていくことにより、検討していきたいと思います。

 

講義:ウィニコットの対象関係論と移行対象について

 

 

 

 

 第3回 4月20日(土)13:00-19:00

 

             アートセラピーにおける素材の意味するもの

 

アートセラピーではさまざまな素材を用います。

今回は平面素材に限り、クレヨン、オイルパステル、チョークパステル、ブロッククレヨン、サインペン、鉛筆、色鉛筆、木炭、水彩絵の具、墨等の素材に触れてみて違いを体験していきます。

 

そして、各素材の特徴を知り、自分が使い易かった素材、苦手な素材を知っておくことで、自分のアートセラピーのスタイルへの気づきへとつながっていきます。

 

最後に、いくつかの素材の特徴を生かしたワークを行っていきたいと思います。

 

講義:素材と対象者のスペクトラム

 

 

 

 

 第4回 4月21日(日)  10:00-17:00

 

     絵を自分の体を通し感じる/

    模写を通して他者の絵を理解する

 

 

ここでは普段行っている、目を通しての作品の理解の仕方ではなく、作品を体全体で感じていくことにより、その作品の持つ裏側のメッセージを理解していきます。

 

またペアを作り、相手の描いた絵を丹念に模写していくことにより、その絵の描き手の気持ちやイメージを感じていきます。

  

 

 

 

 第5回 5月18日(土) 13:00-19:00 

 

                         シンボルをワークする

 

一般的なシンボルの用いられ方は、絵や夢を理解するために出てきたイメージをシンボル事典を用いてそのシンボルの意味を解釈していきます。

 

ここではその反対に、シンボルを描画のテーマにすることで、シンボルの意味する象徴的内容とアートを通して対話を試みていきます。

 

シンボルと関係した、いくつかのテーマを体験していきます。

これはグループアートセラピーのテーマとして優れたやり方です。

 

 講義:シンボルの意味と働き

 

 

 

 第6回 5月19日(日)  10:00-17:00

 

                アートセラピーにおける枠づけの意味

 

ここでは対照的な枠づけ法としての「風景構成法」と誰もが知っているドラエモンの「どこでもドアー」の2つの絵を描きます。

 

そして、2種類の導入の異なる描画を体験した後、参加者にどちらのやり方が好みであるか、感想を聞いていきます。そしてこの2つの枠づけの背景にある考え方と意図するものについて解説をしていきます。

 

講義:精神医療における枠づけの意味するもの

 

 

 

  第7回 6月22日(土)13:00-19:00

 

                  コラージュ療法(1)

           

コラージュは、絵を描くのが苦手な人も、絵のうまい下手に関係なく取り組める技法です。

 

1回目は雑誌から1枚だけ写真を選び、まわりをクレヨンで描き加えていきます。後半は写真だけのコラージュ制作を行います。これには十分時間をかけ、紹介の一部は翌日に行います。

 

 

 

 第8回 6月23日(日) 10:00-17:00

 

                             コラージュ療法(2)

           

コラージュの2日目は、前半は前の日に制作したコラージュの発表をしていきます。

 

後半は、そのコラージュから写真のアイテムのすべてが登場する物語の制作をしていきます。

 

 

講義:コラージュの読み方、注意すべき点

 

 

 

 第9回 7月20日(土)13:00-19:00

 

                     2つの共同画制作

                                       

ここでは参加者から異なる力動を引き出す島の共同画と樹の共同画の2つの共同画を制作していきます。

 

描画後、参加者にそれぞれの体験の違いについて聞いていきます。そして、それぞれのやり方をどのように対象者により使い分けていったらいいかを話し合っていきます。

 

講義:絵画史における水平面と垂直面

 

 

 

 第10 回 7月21日(日) 10:00-17:00

 

 ラップアップ(今までの作品を振り返る)と、それを通して自分のテーマに気づく。質疑応答。

      

最終日は今までの作品の振り返りを一人一人行っていきます。そして具体的な質問やアートセラピー全般に関する質疑応答の時間を持ちます。

 

最後に全員による回し絵を行います。

 

講義:アートセラピーの実際

 

 

 

 

 

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