代表のごあいさつ

近年、高齢化社会の進行、長引く景気の低迷、急速な変化を見せているIC世界とコミュニケーションの 変化などを背景に、心の問題がかつてないほどに多様化し、その広がりと深刻さを増してきています。それと同時に、社会一般にも心の問題や癒しに関する関心とニーズが、かつてないほどの高まりをみせつつあります。
 
それらの心の問題は、そのほとんどが意識レベルの問題ではなく、意識されない 心の葛藤や抑圧された感情を含んでいる為に治療そのものを難しくしています。多くの心の治療法は言葉のやり取りを治療の仲立ちにしており、それのみでは問題の知的な理解や解釈になってしまいやすいという傾向があります。
 
しかし、私たちが言葉を獲得する前の自己表現手段である、動く、描く、踊る、歌う、などといった 芸術表現の基本となる行為は、言葉にすることが難しい感情や気持ちを安全なやり方で扱うことを可能にしてくれます。このアート、ミュージック、ダンス、ドラマ等を用いた諸芸術療法は、現代の私たちの抱えている、多様化し深刻さを増している心の問題を取り扱っていく上で、ますますその必要性が増してくるに違いありません。

このような状況において、これらの諸芸術療法の本格的なトレーニングと実践の場を提供し、それを広めていくことを 目指して、ここに「一般社団法人 日本クリエイティブ・アーツセラピー・センター」を立ち上げることになりました。

私は、このクリエイティブ・アーツセラピー (創造的諸芸術療法)が目指しているものは、まさに現在の日本の社会のニーズにかなうものであると信じています。当センターは、これを実現していく為の社会的な役割の一端を担い、それを一人でも多くの人たちに伝えていきたいと思っています。多くの方々のご参加をお待ちしています。
  


一般社団法人 日本クリエイティブ・アーツセラピー・センター

代表理事 関 則雄 
                                   

  

当センター関 則雄代表のインタビュー記事がみられます。↓

http://www.jcounselor.net/11interview/archives/2013/02/7814.html