2年次コース 2013年10月〜2014年9月

前期(2013.10月~20143月) 

 

 

●アートセラピストのキャリア 

 

アートセラピーに携わっている多く人は、ケースワーカー、心理臨床家、看護士、施設職員、養護教員などの本職を持ちながら、技能のひとつとしてアートセラピーを実践しており、アートセラピストとして独立して活動している人はまだまだ稀少です。この講義では、キャリア発達論を中心に学際的な領域での研究を援用しながら、アートセラピストのキャリアに関わる問題と新たな可能性について学んでいきます。 

 

 

●さまざまな対象者へのアートセラピー

アートセラピーの対象者層は広範囲にわたっています。ここでは、さまざまな病態の対象者において、アートセラピーの治療因子はどのように異なるのか、それに応じてアプローチをどのように変えていけばいいのかについて、理論的説明と共に、具体的なやり方について学びます。

(子ども、精神病者、アルコール依存症、高齢者、PTSD、その他)

 

●アートセラピーのさまざまな学派

 アートセラピーは、その拠って立つ心理学の理論に応じて、さまざまな学派があります。ここでは、それらの主要な学派のアートセラピーについて、その理論的枠組みとアプローチの仕方について学びます。

(フロイト派AT、対象関係論派AT、ユング派AT、ゲシュタルト療法派AT、トランスパーソナルAT、その他)

 

●アート・アセスメント

 アセスメント(心理査定)は、患者/クライエントの病態水準を知り、治療計画を立てるのに必要です。また、チーム医療として他の医療スタッフに情報を伝えるという場合に不可欠です。ここでは従来の描画テストと異なるやり方で、絵に描かれたメッセージを読み解いていく方法を学びます。

  (児童画の発達過程、線の意味、色の意味、構図の意味、シンボルの意味、さまざまな投影画診断法、構成画診断法、その他)

 

期(2014.4月~月) 

 

 

●クリエイティブ・アーツセラピー 

 

クリエイティブ・アーツセラピーとは、アートセラピー、ミュージック・セラピー、ダンス/ムーヴメント・セラピー、ドラマセラピー、などの異なるモダリティー(表現様式)の諸芸術療法につけられた名前です。ここではそれらの諸芸術療法について学び、またそれらのモダリティーをアートセラピーと組み合わせていくやり方を学びます。 

 

 

●グループ・アートセラピー演習

ここでは全員順番に、グループ・アートセラピーをリードする体験をしていきます。まず対象者を設定し、各自が組み立てたセッションに基づき、ロールプレーによるグループのリードを行います。セッションが終わってから、全員でレビューを行います。

 

 

●専門職としてのアートセラピスト 

 

このクラスでは、前半が精神疾患の病態とアセスメントについて、後半が実際に臨床アートセラピストとして仕事をしていくにあたって必要になる、臨床面接や記録の書き方など、セッション以外の業務についての講義を行っていきます。 

 

 

●ケース検討/スーパービジョン/論文

ここでは各自のケースを持ち寄り、話し合い、全体での話し合いを通してのスーパービジョンを行います。また各自が2年間制作してきた作品の振り返りも行っていきます。これらはまとめて論文という形で提出します。